コラム

チャットGPTを使ってシステム開発の生産性を3倍にする

2023.11.24

3年前の空想の世界が今は現実となっている

前回のコラムから3年が立ってしまいました。その後チャットGPTの登場によって、3年前は空想だった世界が現実のものとなっています。そしてその現実は空想以上の世界を作っています。

文章を書くのが苦手な人がいなくなった

チャットGPTは私たちの仕事のどのように変えましたか?と聞かれてまず答えるのは、「文章を書くのがとても楽になった」ということではないでしょうか?
例えばメールで難しい状況を説明するような場合、自分で文章を書くと長い文章になってしまったり、きちんとした説明ができずに相手にうまく伝わらなかったりします。チャットGPTを使えば、状況を説明するための文章を思いつくまま羅列して「わかりやすく説明して下さい」と入力すれば、描いてあることの全体を理解して順序だてて上手に説明文を作ってくれます。メールに限らず、報告書の文章や稟議書の申請内容、設計書に記載する内容などもチャットGPTにお願いすれば何でも上手にまとめてくれます。

これまでは、上司にレビューしてもらって、修正してまたレビューしてということを何回も行って一つの報告書をまとめ上げるのに膨大な時間を費やしていました。チャットGPTを使えばこのような無駄な時間を節約し、本来の業務に時間を使えるのです。これだけでも相当な効率化が図られたといえると思います。

システム開発への活用

設計フェーズでは基本設計から詳細設計まで、何でもこなしてくれます。特に効果的なのはチャットGPTとPlantUMLを組み合わせた開発です。この組み合わせはソフトウェア開発における設計フェーズにおいて、極めて効率的かつ効果的なアプローチを提供します。PlantUMLは、テキストベースの記述からUML図を自動生成するツールであり、システムの設計を視覚的かつ明瞭に表現することが可能です。PlantUMLでは、複雑な図を書く必要がなく、シンプルなテキスト記述でUML図を作成できます。これにより、設計のプロセスが迅速化され、設計変更も容易になります。チャットGPTはPlantUML用のコードを作ることができます。例えば、「図書館の貸し出し管理システムのデータベースのテーブル構成をクラス図で設計しPlantUMLのクラス図にて下さい」と指示すれば、PlantUMLのクラス図のコードを作成してくれます。



このようなクラス図を作成することができました。もっと詳細な情報をインプットすれば、更に精緻な設計を行うことも可能になります。



PlantUMLはクラス図の他にもシーケンス図、ユースケース図など、さまざまなタイプのUML図をサポートしており、プロジェクトの要件に応じて適切な図を選択できます。ここでは全部を紹介しませんが、まずは実際にやってみるのが良いと思います。



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